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有機ELデジタルサイネージとは?仕組みやメリット・デメリットを解説!

  • 公開日:2021.12.10
  • 更新日:2026.01.28
  • 液晶ディスプレイ

近年、ディスプレイの技術が発展し、有機ELに注目が集まっています。デジタルサイネージを導入するとき、有機ELタイプを選んだほうがよいのか、迷うこともあるでしょう。今回は有機ELの概要をおさらいしてから、有機ELサイネージのメリット・デメリット、活用方法などについて解説します。メリット・デメリットを天秤にかけて、有機ELサイネージの導入を検討してみてください。

この記事の目次

そもそも有機ELとは?

有機ELとは、有機Electro-Luminescence(エレクトロルミネッセンス)の略であり、有機物質に電圧をかけて発光させる技術を示しています。

近年、有機ELの技術はさまざまなディスプレイに用いられており、テレビやスマートフォン、パソコンなどに役立てられています。

デジタルサイネージの製品にも有機ELタイプが登場し始めました。すでに有機ELサイネージという呼び名も普及しつつあります。

有機ELディスプレイは、画素ごとに有機物質が発光するので、バックライトが必要ありません。構造がシンプルであることから製品を薄型にできます。また、映像がはっきりとしていて色鮮やかであり、激しいスポーツの視聴やゲームのプレイなどに最適です。

有機ELサイネージのメリット

有機ELサイネージは、液晶ディスプレイとの仕組みの違いから、これまでの製品にはないメリットを備えています。早速、有機ELサイネージの代表的なメリットを確認してみましょう。

メリット1.実物をリアルに表現できる

液晶ディスプレイでは、バックライトの光が遮断できず、黒色に若干白みがかかってしまいます。その点、有機ELは各素子が発光するのため、電気信号がオフになれば純粋な黒を表現することが可能です。夜景や花火などをリアルに映せるなど、より魅力的な映像を視聴者に発信できます。

メリット2.軽量でスリム

有機ELサイネージは、バックライトや液晶層が不要なので、デザインが軽量でスリムです。通常のディスプレイを配置できない場所でも設置できる可能性があります。建物内の設置場所を増やせるので、情報発信の範囲を拡大するのに役立つでしょう。

メリット3.自由なデザイン設計が可能

有機ELサイネージは、自由なデザイン設計を実現しやすくなっています。湾曲のデザインに対応しているので、トンネルのような映像空間を構築したり、360の角度から視認できる円柱のような画面を構築したりできます。従来のデジタルサイネージよりも情報発信の表現を広げられるでしょう。

有機ELサイネージのデメリット

有機ELサイネージのメリットをお伝えしましたが、デメリットも存在しています。引き続き有機ELサイネージのデメリットを解説します。

デメリット1.パネルがダメージを受けやすい 

有機ELサイネージは薄型になる分、パネルがダメージを受けやすい恐れがあるといわれています。ビジネス用途では、家庭とは違って強度が重視されるケースもあるので、環境によっては導入しづらいこともあるかもしれません。

デメリット2.輝度が低くなる 

有機ELサイネージはバックライトを使用しないので、液晶ディスプレイよりも最高輝度が低くなる恐れがあります。一般的に、設置場所が日光にあたる環境だと一定量の輝度が必要になるため、屋外に導入する場合には画面が暗く見えないように注意が必要です。

有機ELサイネージの活用方法

すでに有機ELサイネージが企業や店舗に導入されるケースが増えてきました。

たとえば企業では、本社のエントランスでメインビジョンとして活用されることがあります。企業ロゴから想起される曲線を意識した内装にあわせたいとき、曲面加工に対応した有機ELサイネージが役立ちます 。

店舗では、入り口や陳列棚の上部、レジ後方などさまざまな場所で、広告動画や販促情報などを発信するのに使われています。薄型なので設置の制約が減り、さまざまな場所に配置することが可能です。見る角度を問わない鮮やかな表示による訴求効果も期待されています。

今後も有機ELサイネージがさまざまな施設や建物に導入されていく可能性は高いです。事例を参考にして活用方法を検討していくとよいでしょう。

有機ELサイネージの必要性に迷ったらLED TOKYOに相談

今回は、有機ELサイネージのメリット・デメリット、活用方法などを解説しました。

有機ELサイネージは、バックライトが必要なく製品を薄型にできます。ただ、強度が下がったり、輝度が低くなったりする恐れもあります。有機ELサイネージの導入に迷ったときは専門家に必要性を確認するのが無難です。

LED TOKYOでは、さまざまな業界にデジタルサイネージを導入してきました。これまでのノウハウや知見をもとに有機ELサイネージの必要性についてアドバイスいたします。

導入環境に適したデジタルサイネージをご提案いたしますので、有機ELサイネージの必要性に迷ったときはぜひLED TOKYOまでご相談ください。

 

デジタルサイネージの活用シーン

ここまで、デジタルサイネージの基本的な情報についてご紹介しました。

ここからはデジタルサイネージの活用シーンをより具体的にイメージしていただくために、LED TOKYOが実際に手掛けた事例を交えながら、シーン毎に分けて解説します。

1. イベント

音楽ライブやeスポーツ、展示会などの各種イベントに、デジタルサイネージはよく使われています。大型LEDビジョンが映し出す明るく鮮明な映像により、遠くからでもステージの様子を楽しむことができ、会場全体の盛り上がりを演出します。展示会ではその目立つ存在感が集客効果を高めるだけでなく、ブースの空間演出にも役立ちます。

大阪・関西万博閉会式

大阪万博閉会式_LED3

製品種別

屋内用LEDビジョン

ピッチサイズ(mm)

P6.9

ディスプレイサイズ(mm)

15,000(W)×6,000(H)

設置場所

大阪・関西万博 /

大阪府大阪市此花区夢洲

クライアント情報

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 / https://www.expo2025.or.jp/association/

 

2. 商業施設

デジタルサイネージは、商業施設内での店舗案内やセール情報の告知、イベントのプロモーションなどで活用されています。動きのある映像や明るい表示で、訪れる人々の目を引きつけ、購買意欲を高める効果も期待できます。

株式会社八芳園

八芳園_LED

製品種別

屋内用LEDビジョン

ピッチサイズ(mm)

P1.87

ディスプレイサイズ(mm)

正面:19,800(W)×2,025(H)

側面:7,200(W)×2,025(H)

98インチモニター1台

設置場所

八芳園 / 東京都港区白金台1-1-1

企業情報

株式会社八芳園 / https://happo-en.com

 

3. オフィス

デジタルサイネージは、オフィスでも活用されています。ビジョンや事業計画、売上状況、社内ニュース、イベントの告知など、情報共有のツールとして使われています。これらの情報はメールでも伝えられますが、デジタルサイネージは複数人で同時に見ることによりスムーズに情報を共有することが可能です。

ゲストサロン_株式会社ワークスワークス

泉岳寺VIPルームLED3

使用した製品

屋内用LEDビジョン

ピッチサイズ(mm)

2.5mm

製品サイズ(mm)

W3,200mm×H1,920mm

画面解像度

1,280×768px

 

4. ホテル

ホテルでも、インフォメーションとして活躍するデジタルサイネージが増えてきました。フロアガイドや施設案内、キャンペーンなどのほか、周辺の観光スポットや飲食店、コンビニなどの情報も提供できます。

また、タッチパネル式のデジタルサイネージを活用することで多言語の対応が可能となり、外国人観光客へのサービス向上にもつながります。

浅草ビューホテル

浅草ビューホテルのLEDビジョン1枚目

製品種別

屋内用LEDビジョン

ピッチサイズ(mm)

P1.87

ディスプレイサイズ(mm)

5400(W)×3038(H) 2面

設置場所

浅草ビューホテル/ 

東京都台東区西浅草3丁目17 – 1

 

5. 病院

病院やクリニックなどでも、デジタルサイネージが増えてきました。順番待ちの呼び出し表示のほか、定期検診や病気予防、健康習慣などの情報も提供できます。

ポスターは自分から積極的に見にいく必要がありますが、デジタルサイネージならば受け身でも情報が得られるため、体力が落ちている人にも情報が伝わりやすいです。

ブランクリニック

ブランクリニック店内

使用した製品

屋内用LEDビジョン

ピッチサイズ(mm)

1.95mm

製品サイズ(mm)

W5,750mm×H2,500mm

画面解像度

2,948×1,282px

 

LED TOKYOでは上記でご紹介した以外にも多くのシーンで設置実績がございます。
その他の活用シーン・設置事例を知りたい方はこちらや下記も併せてご覧ください。

2024年LEDビジョン設置事例まとめ

【2025年最新】LEDビジョンの最新事例&利用法12選!

 

 

デジタルサイネージに関するよくある質問(FAQ)

デジタルサイネージとはどのようなものですか?

デジタルサイネージとは、ディスプレイなどのデジタル映像機器を用いて情報を発信する「電子看板」のことです。

従来のポスターや看板と異なり、映像や音声を活用できるため「電子掲示板」「デジタルPOP」などとも呼ばれ、駅や店舗、オフィスなどあらゆる場所で活用されています。

デジタルサイネージの仕組みはどうなっていますか?

デジタルサイネージの仕組みは、主に「表示装置(ディスプレイ)」「コンテンツ(映像データ)」「STB(セットトップボックス)」「CMS(配信システム)」で構成されています。

映像を流すには、STBなどのプレーヤーをディスプレイに接続し、コンテンツを再生します。

配信方法には、USBメモリなどを差し込む「スタンドアロン型」と、インターネット経由で配信する「ネットワーク型」があります。

デジタルサイネージの種類にはどんなものがありますか?

デジタルサイネージの種類は、大きく分けて「LEDビジョン」と「液晶ディスプレイ」の2種類があります。

LEDビジョンは太陽光に負けない明るさを持ち屋外に適している一方、液晶ディスプレイは高精細で屋内の近距離での視聴に適しています。

また、運用方法によって「スタンドアロン型」「ネットワーク型」「インタラクティブ型(タッチパネルなど)」に分類されます。

デジタルサイネージの主な特徴とメリットは何ですか?

デジタルサイネージの主な特徴およびメリットは、明るく動きのある映像で高い訴求力を発揮することです。

ポスターのように貼り替える手間がなく、時間帯や曜日によってターゲットに合わせたコンテンツを即座に切り替えられる点も大きなメリットです。

また、ネットワーク型であれば遠隔地から一括で更新作業が行えます。

デジタルサイネージのデメリットや導入時の注意点はありますか?

デジタルサイネージのデメリットとしては、紙の看板に比べて導入コストや電気代などのランニングコストがかかる点が挙げられます。

また、機器の故障リスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

セキュリティ面では、ネットワーク接続する場合、不正アクセスなどの対策も考慮する必要があります。

デジタルサイネージの料金・相場はどれくらいですか?

デジタルサイネージの料金・相場は、サイズや設置環境(屋内・屋外)、機能によって大きく異なります。

屋内用であれば10万円台から購入できるものもありますが、屋外用は防水・防塵性能が必要なため30万円〜125万円ほどが相場となるケースがあります。

タッチパネル式の場合、小型であれば数万円から、大型や高機能なものは200万円を超える場合もあります。

デジタルサイネージはレンタルできますか?

はい、デジタルサイネージはレンタルも可能です。

イベントや短期利用の場合、購入するよりも費用を抑えられる場合があります。

レンタルの料金・相場としては、屋内用LEDビジョンで1日あたり1枚6,000円〜14,000円程度、屋外用で9,000円〜22,000円程度といった価格設定が見られます。

デジタルサイネージの利用シーンにはどのような場所がありますか?

デジタルサイネージの利用シーンは多岐にわたります。

代表的な場所として、商業施設や店舗での広告・販促、駅や空港での案内表示、オフィスでの情報共有、病院の待合室での呼び出し番号表示などがあります。

また、イベント会場での空間演出やライブ中継にも利用されています。

屋外でもデジタルサイネージは利用できますか?

はい、屋外でも利用可能です。屋外設置の場合は、太陽光の下でも視認できる高輝度な「LEDビジョン」が適しています。

デジタルサイネージの主な特徴として、屋外用モデルは防水・防塵性能(IP規格など)を備えており、雨や砂埃などの過酷な環境でも運用できるよう設計されています。

デジタルサイネージの活用事例として、どのような面白い演出がありますか?

デジタルサイネージの活用事例として注目されているのが「3Dサイネージ」です。

L字型のディスプレイなどを利用し、特定の角度から見ると映像が立体的に飛び出して見える演出が可能です。

有名な事例として「新宿東口の猫」や、渋谷の「3D犬」などがあり、SNSでの拡散や話題作りにも効果的です。

タッチパネル式のデジタルサイネージでは何ができますか?

タッチパネル式はインタラクティブ型と呼ばれ、ユーザーが画面を操作して情報を探せるのが特徴です。

施設案内(フロアガイド)や商品検索、飲食店の注文端末などで利用されます。視聴者の操作ログを収集できるため、マーケティングデータとして活用できる点もメリットの一つです。

デジタルサイネージに必要なSTBとは何ですか?

STB(セットトップボックス)は、ディスプレイに接続して映像を再生するための制御機器(プレーヤー)です。

これがあることで、静止画や動画のスケジュール再生や、Webサイトの表示などが可能になります。

最近ではSTB機能を内蔵したディスプレイ(SoC搭載型)も増えています。

デジタルサイネージの耐用年数はどれくらいですか?

デジタルサイネージの耐用年数について、税法上の法定耐用年数は「器具・備品」として3年とされていますが、実際の製品寿命(物理的耐用年数)はメンテナンス次第で5年程度、あるいはそれ以上使用できるのが一般的です。

LEDビジョンの場合、寿命は約5万時間と言われています。

複数のディスプレイをつなげて大画面にすることはできますか?

はい、「マルチディスプレイサイネージ」という手法で可能です。

複数の液晶ディスプレイを組み合わせて一つの巨大な画面を構築できます。

ただし、液晶の場合は画面の継ぎ目(ベゼル)が見えてしまうというデメリットがあります。継ぎ目のない大画面を作りたい場合は、LEDビジョンが適しています。

デジタルサイネージの解像度はどのように選べば良いですか?

デジタルサイネージの仕組み上、解像度は「ピッチ(画素の間隔)」によって決まります。

近くで見る屋内用はピッチが細かい高解像度なもの、遠くから見る屋外用はピッチが広いものを選ぶのが一般的です。

視聴距離に合わせて適切な解像度を選ぶことで、コストパフォーマンスを最適化できます。